
ポーカーの役10種類を強い順に解説|成立確率とキッカーの読み方
ハイカード、つまりどの役も成立していない状態になる確率は50.12%です。ポーカーの入門記事の多くが、この数字を載せています。
ただしこれは、52枚から5枚を配って終わりの「5枚ポーカー」の数字です。テキサスホールデムのように7枚から最良の5枚を選ぶ形式で計算し直すと、ハイカードは17.41%まで下がります。
同じ「ポーカーの役の確率」という言葉で、3倍近く違う数字が流通しているわけです。以下では10種類の役を強い順に並べ、成立確率を5枚と7枚の両方で示したうえで、同じ役同士の決着(キッカー)とスートの扱いまで整理します。
ポーカーの役は10種類|強い順の早見表

ポーカーの役は10種類で、最強がロイヤルフラッシュ、最弱がハイカードです。この順番はゲームごとに決められた恣意的なものではありません。役の強さの順番は、成立確率が低い順にそのまま並んでいます。成立確率とは、配られたカードでその役ができあがる割合を指す数字です。出にくい役ほど強い、という単純な原則になっています。
| 順位 | 役 | 成立条件 | 5枚での確率 | 7枚での確率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ロイヤルフラッシュ | 同じスートのA・K・Q・J・10 | 0.000154% | 0.00323% |
| 2 | ストレートフラッシュ | 同じスートでランクが5枚連続 | 0.00139% | 0.0279% |
| 3 | フォーカード | 同じランク4枚 | 0.0240% | 0.168% |
| 4 | フルハウス | 同じランク3枚+別のランク2枚 | 0.144% | 2.60% |
| 5 | フラッシュ | 同じスート5枚 | 0.197% | 3.03% |
| 6 | ストレート | ランクが5枚連続 | 0.392% | 4.62% |
| 7 | スリーカード | 同じランク3枚 | 2.11% | 4.83% |
| 8 | ツーペア | 同じランク2枚が2組 | 4.75% | 23.50% |
| 9 | ワンペア | 同じランク2枚が1組 | 42.26% | 43.82% |
| 10 | ハイカード | どの役も成立しない | 50.12% | 17.41% |
確率の出典はいずれもWizard of Oddsのポーカー確率表です。「5枚での確率」は52枚から5枚を配ったとき、「7枚での確率」は手札と共通カードを合わせた7枚から最良の5枚を選んだときの数字を指します。
カード同士のランクの強さはA>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2の順で、Aが最強です。ただしストレートを作るときだけAは特別で、A・K・Q・J・10の上端としても、5・4・3・2・Aの下端としても使えます。
10種類の役をひとつずつ|成立条件と具体例
ここからは10種類の役を強い順に、成立条件と具体的なカードの並びで確認していきます。表記は♠スペード、♥ハート、♦ダイヤ、♣クラブです。
1. ロイヤルフラッシュ(ロイヤルストレートフラッシュ)

同じスートのA・K・Q・J・10が揃った役で、ポーカーで最も強い手です。例は♠A ♠K ♠Q ♠J ♠10。
4つのスートに1通りずつしかないため、5枚ポーカーでの組み合わせはわずか4通りです。日本語では「ロイヤルストレートフラッシュ」と呼ばれることも多く、どちらも同じ役を指します。
2. ストレートフラッシュ

同じスートでランクが5枚連続した役です。例は♥9 ♥8 ♥7 ♥6 ♥5。
ストレートフラッシュ同士の勝負は、最も高いカード1枚だけで決まります。5・4・3・2・Aは「ホイール」と呼ばれ、最高位が5の扱いになるので、ストレートフラッシュの中では最弱です。
3. フォーカード(クワッズ)

同じランクのカードが4枚揃った役です。例は♠Q ♥Q ♦Q ♣Q ♠7。
4枚で役が完成し、残り1枚がキッカーになります。フォーカード同士が並んだ場合はまず4枚のランクを比べ、そこも同じならキッカー1枚で決着します。
4. フルハウス

同じランク3枚と、別のランク2枚を組み合わせた役です。例は♠K ♥K ♦K ♠4 ♣4。
比較はスリーカード側のランクが先で、そこが同じ場合にペア側を見ます。ペアの強さから先に比べてしまうのは、初心者が最も間違えやすいポイントです。
5. フラッシュ

スートが同じカード5枚で成立する役です。ランクは連続していなくて構いません。例は♦A ♦J ♦8 ♦5 ♦3。
フラッシュ同士は、5枚すべてを高い順に1枚ずつ突き合わせて決着します。スートそのものに優劣はないので、♠のフラッシュが♣のフラッシュに自動で勝つことはありません。
6. ストレート

ランクが5枚連続した役で、スートはバラバラで構いません。例は♠10 ♥9 ♦8 ♠7 ♣6。
フラッシュより1つ下の格付けですが、5枚ポーカーでの出現率はストレートが0.392%、フラッシュが0.197%です。フラッシュのほうが約2倍出にくいので、この順序は確率と一致しています。
7. スリーカード(トリップス・セット)

同じランクのカードが3枚揃った役です。例は♠8 ♥8 ♦8 ♠K ♣4。
3枚で役が完成するので、残る2枚がキッカーです。テキサスホールデムでは、手札がポケットペアで3枚目が場に出た形を「セット」、場のペアに手札1枚が絡んだ形を「トリップス」と呼び分けます。
8. ツーペア

同じランク2枚のペアが2組できている役です。例は♠J ♥J ♦6 ♣6 ♠A。
比較の順序は、高いほうのペア→低いほうのペア→キッカー1枚です。7枚から作るテキサスホールデムでは出現率が23.50%まで上がり、5枚ポーカーの4.75%とはまったく別の頻度になります。
9. ワンペア

同じランク2枚が1組だけできている役です。例は♠A ♥A ♦9 ♠6 ♣2。
5枚でも7枚でも最も出やすい役で、テキサスホールデムでの出現率は43.82%です。ペアのランクが同じ場合はキッカー3枚を高い順に比べるため、ワンペアは10役の中で最もキッカーが効く役になります。
10. ハイカード(ノーペア)
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どの役も成立せず、最も高いカードで勝負する状態です。例は♠A ♥J ♦8 ♠5 ♣3で、これを「エースハイ」と呼びます。
役としては最弱ですが、全員がハイカードなら勝てるという点は見落とされがちですね。5枚と7枚で最も差が開くのがこの状態で、5枚では50.12%と最も頻度が高いのに、7枚では17.41%まで下がります。
成立確率は「5枚」と「7枚」で別物です

ポーカーの役の確率を調べると、サイトによって数字が違って戸惑うことがあります。原因のほとんどは、何枚から役を作る前提なのかが書かれていないことです。
ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんので、計算の土台から補足しておきます。52枚から5枚を選ぶ組み合わせの総数は、52×51×50×49×48÷(5×4×3×2×1)=2,598,960通りです。ロイヤルフラッシュは各スートに1通りずつの計4通りしかないので、4÷2,598,960=0.000154%。約65万回に1回という計算になります。
一方、テキサスホールデムは手札2枚と共通カード5枚の計7枚から最良の5枚を選びます。52枚から7枚を選ぶ組み合わせは133,784,560通りで、この中にロイヤルフラッシュを含む並びは4,324通りです。4,324÷133,784,560=0.00323%、約3.1万回に1回まで上がります。
| 役 | 5枚での確率 | 7枚での確率 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| ロイヤルフラッシュ | 0.000154% | 0.00323% | 約21倍 |
| ストレートフラッシュ | 0.00139% | 0.0279% | 約20倍 |
| フォーカード | 0.0240% | 0.168% | 約7倍 |
| フルハウス | 0.144% | 2.60% | 約18倍 |
| フラッシュ | 0.197% | 3.03% | 約15倍 |
| ストレート | 0.392% | 4.62% | 約12倍 |
| スリーカード | 2.11% | 4.83% | 約2.3倍 |
| ツーペア | 4.75% | 23.50% | 約4.9倍 |
| ワンペア | 42.26% | 43.82% | 約1.0倍 |
| ハイカード | 50.12% | 17.41% | 約0.35倍 |
表のとおり、増える幅は役によってまったく違うという結果です。ワンペアはほぼ横ばい、フルハウスは18倍、そしてハイカードだけが3分の1に減ります。5枚ポーカーの確率をテキサスホールデムにそのまま当てはめると、上位役の出やすさを大幅に過小評価することになります。
数字が食い違うもう一つの原因が、ストレートフラッシュの数え方です。5枚ポーカーの組み合わせを36通りとする資料と40通りとする資料がありますが、これは前者がロイヤルフラッシュの4通りを別枠にしているだけで、どちらも間違いではありません。luckraise.ioの表は上位の役を除外した36通りの立場を採っています。
確率をそのまま暗記する必要はありませんが、コールするかどうかを数字で判断する段階に入ると、この差がそのまま損益に効いてきます。ポーカーの定石とポットオッズの考え方を押さえておくと、役の出やすさを実際のベット判断につなげやすくなります。
同じ役同士はキッカーで決まる|10役ぶんの決着ルール
役の一覧を覚えたあとに詰まるのが、同じ役がぶつかったときの読み方です。ここには例外のない大原則が1つあります。ポーカーの勝敗は必ず5枚で決まり、6枚目と7枚目は一切見ません。
キッカー(kicker)とは、役そのものを構成しなかった余りのカードのうち、勝敗判定に使われるものを指します。役が3枚で完成すればキッカーは2枚、4枚で完成すれば1枚、5枚すべてを使う役ならキッカーは0枚です。役ごとにキッカーの枚数が決まっているのは、この引き算があるからです。
| 役 | 比較する順序 | キッカーの枚数 |
|---|---|---|
| ロイヤルフラッシュ | 比較する要素なし | 0枚 |
| ストレートフラッシュ | 最も高いカード1枚のみ | 0枚 |
| フォーカード | 4枚のランク → キッカー | 1枚 |
| フルハウス | スリーカード側 → ペア側 | 0枚 |
| フラッシュ | 5枚すべてを高い順に | 実質5枚 |
| ストレート | 最も高いカード1枚のみ | 0枚 |
| スリーカード | 3枚のランク → キッカー | 2枚 |
| ツーペア | 高いペア → 低いペア → キッカー | 1枚 |
| ワンペア | ペアのランク → キッカー | 3枚 |
| ハイカード | 5枚すべてを高い順に | 実質5枚 |
具体例で見てみましょう。共通カードが♠K ♥K ♦7 ♣4 ♠2で、Aさんの手札が♦A ♣9、Bさんの手札が♥Q ♦10だったとします。両者ともKのワンペアですが、決着はキッカー3枚の比較です。AさんはK・K・A・9・7、BさんはK・K・Q・10・7。1枚目のキッカーがAとQなので、Aさんの勝ちになります。
逆に、キッカーが働かない役もあります。フルハウスはスリーカード3枚とペア2枚で5枚を使い切るため、両者が同じフルハウスならキッカーは存在せず引き分けです。ストレートも5枚連続で埋まるので、最高位のカードが同じなら手札の残りが何であっても引き分けになります。
この引き分けは「チョップ」と呼ばれ、ポットを人数で分割します。テキサスホールデムでは共通カード5枚がそのまま最良の5枚になる「ボードプレイ」も起こり、その場合は残った全員でチョップです。
スート(マーク)に優劣はありません|順序が使われる3つの場面
「♠が♣より強い」と説明しているページを見かけますが、役の勝敗に関してはこれは誤りです。スートに優劣はなく、5枚すべてが同じランクならスートが何であってもポットは分割されます。
誤解が生まれるのは、ポーカー以外のトランプゲームにスート順位があること、そして順序自体はポーカーの現場でも実際に使われていることが理由です。ただし用途は勝敗判定ではなく、次の3つの手続きに限られます。
スート順(♠>♥>♦>♣)が実際に使われる場面
- トーナメント開始時の座席決めと、ディーラーボタンの初期位置の決定
- スタッドポーカーで、最初に強制ベット(ブリングイン)を出す人を決めるとき
- チョップでポットを割り切れないときの、端数チップ(オッドチップ)の配分
いずれも「誰か1人を選ぶ必要がある手続き」であって、役の強弱とは無関係です。マークの序列そのものの扱いやローカルルールでの例外は、ポーカーのマークの強さの順番を扱ったページで詳しく整理しています。
テキサスホールデムとオマハで「役の作り方」が変わる

10種類の役とその強さの順番は、テキサスホールデムでもオマハでも共通です。変わるのは役そのものではなく、手札とコミュニティカードの使い方のルールになります。
| 項目 | テキサスホールデム | オマハ |
|---|---|---|
| 配られる手札 | 2枚 | 4枚 |
| 使う手札の枚数 | 0〜2枚(自由) | ちょうど2枚(必須) |
| 使うコミュニティカードの枚数 | 3〜5枚(自由) | ちょうど3枚(必須) |
| コミュニティカードだけで役を作る | ✓ | ✗ |
| 役の種類と強さの順番 | 10種類・共通 | 10種類・共通 |
オマハでは手札をちょうど2枚、コミュニティカードをちょうど3枚使う必要があります。WSOPの公式ルールでも「手札4枚のうち必ず2枚と、共通カード5枚のうち3枚を使う」と明記されており、その説明では「手札にAが4枚あってもフォーカードにはならない。2枚しか使えないため」という例が挙げられています。
この違いが最も出るのがフラッシュです。共通カードが♠A ♠K ♠9 ♠4 ♥2、手札が♠Q ♦Jだったとしましょう。テキサスホールデムなら手札の♠Qと場の♠4枚でフラッシュが成立します。オマハでは手札を必ず2枚使うので♦Jを組み込まざるを得ず、♠は4枚止まりでフラッシュになりません。
手札が4枚だから役を作りやすいという直感は、この制約でかなり打ち消されるという印象です。オマハに慣れるまでは、場に同じスートが3枚以上並んでいても、自分の手札に同じスートが2枚あるかを先に確認する癖をつけると事故が減ります。
もう一つ、役の順位そのものが動く例外も押さえておきたいところですね。2〜5を抜いた36枚で遊ぶショートデッキ(シックスプラスホールデム)では、フラッシュが作りにくくなる一方でフルハウスは相対的に作りやすくなるため、フラッシュとフルハウスの順位が入れ替わります。同じ10種類でも、デッキの構成が変われば順位まで動くという例です。
役を覚えるコツと、初心者がやりがちな間違い5つ
役の覚え方として語呂合わせがよく紹介されますが、私が勧めるのは確率順に覚えることです。強さの順番は成立確率の低い順そのものなので、確率さえ頭に入れば順位表を丸暗記する必要がありません。
目安として、5枚ポーカーでフラッシュ以上の5役が出る確率を合計すると約0.37%です。1,000回に4回も出ない領域なので、実戦で判断に迷うのは事実上フラッシュより下の5役だけになります。まずここを固めるのが近道です。
そして役は、表を眺めるより手を動かしたほうが定着します。ポーカー系のテーブルゲームはおすすめオンラインカジノの多くが用意していますし、配当が役に直結するビデオポーカーの攻略ガイドで扱うようなゲームなら、1人で何十ハンドも回しながら役の判定に慣れられます。
初心者がやりがちな間違い5つ
- A・K・Q・2・3のようにAをまたぐ並びをストレートだと思う(AはA・K・Q・J・10の上端か、5・4・3・2・Aの下端としてのみ使えます)
- ストレートのほうがフラッシュより強いと覚える(5枚ポーカーでフラッシュ0.197%、ストレート0.392%で、フラッシュのほうが出にくい役です)
- フルハウス同士をペア側から比較する(正しくはスリーカード側が先です)
- スートで勝敗が決まると考える(役を構成する5枚が完全に同じならチョップです)
- 5枚ポーカーの確率をテキサスホールデムにそのまま当てはめる
ここまで見てきたとおり、10種類の役と強さの順番自体は30分もあれば覚えられます。差がつくのはその先で、同じ役がぶつかったときにキッカーまで読めるか、遊んでいるゲームが5枚と7枚のどちらで役を作るのかを分かっているか、という部分です。オンラインポーカーを長く楽しむための土台としては、まずこの2点を押さえておけば十分です。
ただし、役を正確に覚えたからといって勝てるようになるわけではありません。役の知識は勝つための必要条件であって十分条件ではなく、ここで挙げた確率もあくまで長期的な平均値です。短期の結果は大きく振れますので、余裕のある資金の範囲で楽しんでください。
なお、日本政府は、海外で運営されているオンラインカジノでも日本国内から賭ければ賭博罪(刑法185条)にあたるという見解を示しています。法的な扱いはオンラインカジノの違法性と最新の法改正で解説しています。
よくある質問(FAQ)
全10種類です。強い順にロイヤルフラッシュ、ストレートフラッシュ、フォーカード、フルハウス、フラッシュ、ストレート、スリーカード、ツーペア、ワンペア、ハイカードとなります。この順番は、成立確率が低い役から順に並んだものです。
まず役を構成するカードのランクを比べ、そこも同じ場合はキッカー(役に使わなかった余りのカード)を高い順に比べます。判定に使うのは必ず5枚までで、6枚目以降は見ません。5枚すべてが同じランクならチョップとなり、ポットを分割します。
役の勝敗に関してはありません。♠のフラッシュと♣のフラッシュがぶつかっても自動で勝つことはなく、5枚のランクで決着します。スートの順序は、座席決めやブリングインを出す人の決定、端数チップの配分といった手続きにだけ使われます。
フラッシュのほうが強い役です。5枚ポーカーでの出現率はフラッシュが0.197%、ストレートが0.392%で、フラッシュのほうが約2倍出にくいためです。初心者が最も逆に覚えやすい2役でもあります。
なりません。Aをまたいで数字がつながることはなく、AはA・K・Q・J・10の上端か、5・4・3・2・Aの下端としてのみ使えます。後者は「ホイール」と呼ばれ、最高位が5の扱いになります。
何枚から役を作る前提なのかが違うためです。52枚から5枚を配る形式ではワンペアが42.26%、テキサスホールデムのように7枚から最良の5枚を選ぶ形式では43.82%になります。ハイカードは50.12%と17.41%で、3倍近い差が出ます。
確率の低い順に覚えるのが確実です。強さの順番は成立確率の順そのものなので、順位表を丸暗記する必要はありません。フラッシュ以上の5役は5枚ポーカーで合計約0.37%しか出ないため、まずフラッシュより下の5役から固めると実戦で困りません。

